2011年09月23日 20:53
タイトルが最初読めず、文中にも馴染みのない漢字がたくさん使われており、
読むのに一苦労しました。
喜兵衛のやり方にイライラしましたが、最後の伊右衛門には感動しました。
四谷怪談は名前位しか知りませんが、お岩さんという名前だけは
知っている人も多いと思います。東海道四谷怪談では伊右衛門は
かなりひどい奴みたいですが、この作品では比較的まともです。
他作品と比べる事はできませんが、京極作品の伊右衛門と岩の関係は良いですね。
作品紹介
ミステリー作家京極夏彦が、斬新な解釈を施して現代に蘇らせた「四谷怪談」。
4世鶴屋南北の最高傑作とされる『東海道四谷怪談』とは趣の異なる、
凛とした岩の姿が強く心に残る作品である。直助やお袖、宅悦や喜兵衛、
お梅といった南北版の登場人物に、自身の著作『巷説百物語』の
主人公又市をからませながら、伊右衛門とお岩が繰り広げる凄惨な怪談話を、
悲恋の物語へと昇華させている。
あらすじ
小股潜りの又市は、足力按摩の宅悦に、民谷又左衛門の娘、岩の仲人口を頼まれる。
娘を手ごめにされた薬種問屋の依頼を受け、御先手組与力の伊東喜兵衛に直談判した際、
窮地に立たされた又市らを救ったのが又左衛門だった。
不慮の事故で隠居を余儀なくされた又左衛門は、家名断絶の危機にあるというのだ。
しかし、疱瘡(ほうそう)を患う岩の顔は崩れ、髪も抜け落ち、
腰も曲がるほど醜くなっていた。又市は、喜兵衛の1件で助っ人を頼んだ浪人、
境野伊右衛門を民谷家の婿に斡旋するが…。
ネタバレ満載で作品を深く知りたい方は以下のサイトが分かりやすくて面白いです。
:http://bindumekocho.fc2web.com/Iemon/iemon.html