2011年01月24日 14:26
コインロッカー・ベイビーズは時間が掛かりすぎましたが、
比較的早く読み終わりました。今は米澤穂信の
「遠まわりする雛」を読み始めました。
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、
青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。
昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。
訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」
「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」
と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、
青柳に向かって拳銃を構えた―。
精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、
伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。
政府(とは書かれていませんが)や自分の手に負えないものが敵という設定は
結構ありがちですが、実際にこうなったら為す術なく
罠にはまってしまうんだろうな~と思う。
ケネディ暗殺が例えられていますが、日本で実際に起こった事件で
こういうことがあるのに実は誰も知らない、なんてことがあったら怖いですね。
伊坂さんの作品には主人公とは別に脇役として強烈なキャラがいることが多いですが、
今回は森田君ですかね?砂漠でいう西嶋やオーデュボンの日比野程ではありませんが、
中々良いキャラクターをしていました。

![ゴールデンスランバー [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/518pWXkZ8UL._SL160_.jpg)
以下ネタバレ含む感想です。
2010年12月23日 03:33
amazonを覗いたら伊坂幸太郎のゴールデンスランバーが文庫化されていた。
先月発売だったらしい。砂漠の時も気付いたら発売されてたけど
持ち運びできるサイズで出てくれるのはうれしい。
今は村上龍のコインロッカー・ベイビーズを購読中。
表現が荒かったり、情景説明時の文章が個人的にあまり合いませんが、
ストーリー的には面白い。上二人の文と違ってすんなり頭に入って
来なかったり、登場人物への感情移入が全くありませんが、
こういった本もいいですね。



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TWENTY FOUR ファイナルシーズンのDVDって今日発売だったのか。
例年年末には見ていた気がしたけどシーズン7が早かっただけかな。
ジャック・バウアーは最後どうなるのでしょうか。
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2010年11月30日 16:36
これの1で米澤穂信に出会い、ハマりました。今作も伊坂幸太郎と
米澤さんの両名が収録されていることもあり、楽しんで読めました。
△ マリーとメアリー ポーカーフェイス:沢木耕太郎
物語ではなくエッセイのようです。お酒の面白い話。
○ 合コンの話:伊坂幸太郎
面白い書き方のこの物語。最初はん?って思ったけど
徐々に面白くなってきたし、やっぱり伊坂作品が好きだと思った。
○ レミング:近藤史恵
1に続き、ロードレースの話。結構面白いんだけど、
短編だから続きが気になってちょうどいい感じ。
他の作品を読みたいと思える程ではない。
○ ヒトモドキ:有川浩
人の怖さを見事に表現していて、読みながら感情移入ができた。
ゴミ屋敷が登場したけど、1の時も出て来たような。。。
違ったかな。
○ リカーシブル―リブート:米澤穂信
1の玉野五十鈴の誉れ程ではなかったけど、やはり好き。
登場人物に親しみを持てる。ラストで、複雑な関係の弟、
に対する感情は 俗にいうツンデレ化ということ?
弟の今後が気になる所だけど姉弟で
乗り越えて行ってくれる事でしょう。
× 444のイッペン:佐藤友哉
やはりどうもこの方の文章はなじめない。
主人公の土江田に関する情報も結構出てきましたが、
中途半端な情報開示。だから何?という感じがする。
むしろ土江田の過去の設定がない方が面白く読める気がする。
それにしても333も444もトリックが残念すぎる。
○ 日曜日のヤドカリ:本多孝好
父と再婚した母の連れ子の関係が面白い。
暗い方向へ進んで行くかと思いきや、そうでもなく。
ある意味良い家族の話。展開が面白かった。

2010年10月18日 12:19
やはり各キャラクターが魅力的。
世界観も好きだな~
2回目に読んで気付いたのは荻島に足りないモノの
伏線がかなり張られていたということ。
伊藤自身が何度も口にしていたり、轟の家の地下で
見つけたものも最初は見落としていたり。
まぁ、ちょろっと書きましたが、絵に興味のなかった伊藤が
園山氏の絵を見て感動していたり、その後の額屋で働くきっかけを
ここでも描かれていたのかなと思った。
最後に日比野がドアをノックしたところからクライマックスに
向けての流れがワクワクしてすごく好き。
伊坂幸太郎の文庫で出ているものは全部読んでしまったので
ハードカバーにも手を出すべきか考え中。
Story Seller 2はまだ読んでないのでそっちが先かな。
そして今日から米澤穂信の古典部シリーズ2作目、愚者のエンドロールを
読み始めました。
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2010年08月26日 13:41
新規開拓の目的で購入したStory Seller 。
参加している作家は、伊坂さんの他に、近藤史恵、有川浩
米澤穂信、佐藤友哉、道尾秀介、本多孝好の7名。
それぞれ好みは別れると思うけど、一人くらい気に入った作家さんが
見つかるのではないでしょうか。
これぞ「物語」のドリームチーム。
日本のエンターテインメント界を代表する7人が、読み切り小説で
競演!短編並の長さで読み応えは長編並、という作品がズラリと並びました。
まさに永久保存版アンソロジー。どこから読んでも、極上の読書体験が
待つことをお約束します。お気に入りの作家から読むも良し、
新しい出会いを探すも良し。著作リストも完備して、
新規開拓の入門書としても最適。
作家と作品名、ちょっとした感想を続きで。微妙にネタバレ含みます。
2010年08月17日 12:00
伊坂作品が読みたかったのと、他の作家さんも開拓したいということで購入。
良かった順に紹介。
中村航「突き抜けろ」
伊坂幸太郎「透明ボーラーベア」
中田永一「百瀬、こっち向いて」
本多孝好「Sidewalk Talk」
石田衣良「魔法のボタン」
市川拓司「卒業写真」
上3つは僅差というかほぼ同率。少し空いて石田、本多作品も同率、最後は
ダントツ最下位という感じでしょうか。好みで分かれると思いますが、
全体的に面白かったです。
恋愛には未知の物語がある。初めて恋心を意識したとき、
幼なじみに異性を見出したとき、彼女とのあいだに微妙な心の距離を感じたとき、
初恋の同級生と再会を果たしたとき、彼女と恋愛のルールを決めたとき、
そして連れ添った相手との別れを予感したとき…
さまざまな断片から生まれるストーリーを、注目の男性作家陣が紡ぐ、
奇蹟の恋愛アンソロジー。
以下多少ネタバレを含みます。