影踏み / 横山秀夫

2012年04月06日 12:59

少し前になりますが、横山秀夫の「影踏み」を読みました。
短編ですが、同じ登場人物で時系列になっているため、
非常に読みやすくて面白かったです。

あらすじ
 深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。忍び込みのプロ・真壁修一は
 侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた―。直後に逮捕された真壁は、二年後、
 刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。だが、夫婦は離婚、
 事件は何も起こっていなかった。思い過ごしだったのか?
 母に焼き殺された弟の無念を重ね、
 真壁は女の行方を執拗に追った…。(「消息」より)

 
脳内に死んでしまった双子の弟が住み着き、会話するというファンタジー。
これを受け入れられない人には厳しいと思いますが、自分は特に気にならず。
終盤、タイトルの意味が明かされますが、なるほどといった感じです。

消息
刻印
抱擁
業火
使徒
遺言
行方

使徒はちょっと良いお話です。
読んでから時間が経ってしまったので感想は省略。

これを読み終わってすぐ東野圭吾の「変身」も読みました。
種類は違いますが、人格という区別で似てるかと思って読み返したのですが、
やはり方向性は全く違うものでしたね。どちらも楽しめましたが。
---
久しぶりに米澤穂信の文庫版が発売されるようで嬉しいです。
4月20日「追想五断章」が発売予定。

震度0 / 横山秀夫

2012年02月27日 14:03

横山秀夫の震度0を読みました。
あらすじ
 阪神大震災の朝、N県警本部警務課長・不破義人が姿を消した。
 県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?
 キャリア、準キャリア、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が、
 複雑に交錯する……。


話の序盤から殺人容疑者の捕り逃し、阪神大震災、
警務課長の失踪といろんな事が立て続けに起こり、
刑事部長、警務部長、交通部長、生活安全部長、そして本部長が
次々に登場し、頭の整理が付かないまま話を読み進めてしまった為、
誰かに感情移入することができずに淡々と読み進めることに
なってしまいました。以下ネタバレを含む感想。
[震度0 / 横山秀夫]の続きを読む

ルパンの消息 / 横山秀夫

2012年01月18日 12:23

読み終えたのが1ヶ月前で既に詳細は飛んでしまっていますが、
横山秀夫氏の「ルパンの消息」を読みました。

あらすじ
 十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。
 警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
 当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。
 捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である
 三億円事件までもが絡んでくるのだった。
 時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。

 
時効まで24時間なのにここまで動くのか、という事は置いておき、
徐々に明らかになっていく感じは面白いです。が、やはり、
この設定は無理に1日じゃなくてもよかったんじゃ・・・と
思えてしまいますが。

喜多芳夫(きたよしお)という小日向文世が演じていた喜多善男と
文字違いということで勝手に懐かしさと共に読みましたが、
竜見の台詞がどうも気持ち悪い。時々お姉言葉の不良とか
ますます気持ち悪かったです。


雰囲気は第三の時効に近いでしょうかね。
あちらは7日間だったと思いますが、そちらの方が現実味があります。

以下ネタバレを含む感想。
[ルパンの消息 / 横山秀夫]の続きを読む

真相 / 横山秀夫

2011年12月06日 14:54

横山秀夫の短編集「真相」を読みました。
今回は警察関連の話ではなく、いろんな立場の弱ったおっさんの話。

 犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。
 息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、
 選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、
 事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。
 人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。

 真相
 18番ホール
 不眠
 花輪の海
 他人の家
 

読み終えたのが1週間くらい前なので、ほぼ忘れてしまっていますが
ネタバレを含む感想。
[真相 / 横山秀夫]の続きを読む

動機 / 横山秀夫

2011年11月25日 12:51

横山秀夫氏の「動機」を読み終えました。
警察内部、元殺人犯、記者、裁判官がテーマとなる4つの短編集。

動機
 警察手帳一括保管を提案、実行されてまもなく30冊の手帳が盗まれる。
 内部犯行と思われるが、動機が見つからない。マスコミへの発表もあり、
 残された時間がない貝瀬は...

逆転の夏
 女子高生殺しで服役し、出所。手助けを得て仕事を獲得した男の元に
 殺人依頼の電話と口座へ大金が振り込まれてくる。
 元妻と子供への仕送りの為、苦労する男が取った行動は...

ネタ元
 新聞記者の女が大手新聞社から引き抜きの提案を受ける。
 自分が必要なのか、それとも自分が握っているネタ元が必要なのか。

密室の人
 公判中に居眠りをしてしまった裁判官の話。
 記者、上司、そして妻との関係に変化が。
 
以下ネタバレ感想。
[動機 / 横山秀夫]の続きを読む

半落ち / 横山秀夫

2011年11月18日 10:37

横山さんの半落ちを読みました。
これは寺尾聰出演で映画化もされているようですね。

 「妻を殺しました」。
 現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。
 動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは
 頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、
 その胸に秘めている想いとは―。

 
一つの事件を警察、地検、弁護士、新聞記者といった多数の角度から
展開していくもの。事件の流れ通りに進んでいくので読みやすいですね。

以下、半落ちネタバレ含む感想。
[半落ち / 横山秀夫]の続きを読む

第三の時効 / 横山秀夫

2011年11月01日 16:02

出口のない海に続いて横山秀夫の2冊目、第三の時効を読みました。
6つの篇からなる短編集なのですが、全部読むのに時間をかけすぎた為、
細かい所まで思い出せませんが、読み応えのある本でした。

 殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、
 巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?
 刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、
 全六篇の連作短篇集。本格ミステリにして警察小説の最高峰との
 呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な破壊力で、
 あぶり出されるのは、男たちの矜持だ―。
 大人気、F県警強行犯シリーズ第一弾。


ってシリーズものになるんですね。
他のシリーズも読んでみたいと思います。

沈黙のアリバイ
第三の時効
囚人のジレンマ
密室の抜け穴
ペルソナの微笑
モノクロームの反転
[第三の時効 / 横山秀夫]の続きを読む


New