ふたりの距離の概算 / 米澤穂信

2012年07月17日 15:41

米澤穂信の古典部シリーズ第5作目、ふたりの距離の概算を読了。

あらすじ
 春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。
 千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、
 入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。
 あいつは他人を傷つけるような性格ではない―。
 奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、
 心変わりの真相を推理する!

 

5作目になりホータロー達は2年生に進級。
いつまで経っても同学年のサザエさんのようなシリーズではなく
しっかりと成長しています。

マラソン大会中に思い出しながら真相を探るという内容。
悪くはないですが、特別面白いということもありませんでした。

現在雑誌などに掲載した古典部シリーズは2作たまっているとのこと。
あと数回出して単行本、そして文庫となるのには結構な時間を要しそうです。
次が待ち遠しい。

再読 古典部シリーズ / 米澤穂信

2012年05月28日 14:47

米澤穂信の古典部シリーズ4冊を一気に再読してみた。
・氷菓
・愚者のエンドロール
・クドリャフカの順番
・遠回りする雛

そしてこれを読み終わった所で、5作目、
ふたりの距離の概算 」が文庫で6/22に発売とのこと。

いやー嬉しいですね。
今アニメでも氷菓やってますが一応流し見しています。

氷菓のI scream部分に共感をして好きになったこのシリーズですが、
この先も楽しみです。

追想五断章 / 米澤穂信

2012年05月21日 17:21

米澤穂信の追想五断章を読みました。
久しぶりの文庫新発売だったので楽しみにしていましたが、
これもまた今まで通り楽しめました。

あらすじ
 大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、」
 死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。
 調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の
 容疑者だったことがわかり―。五つの物語に秘められた真実とは?青春去りし後の
 人間の光と陰を描き出す。

 
可南子の父、叶黒白の書いたショートストーリーがなかなか面白く、
本編もそれなりに楽しめました。

ネタバレを含む感想は以下へ。
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儚い羊たちの祝宴 / 米澤穂信

2011年08月18日 17:40

米澤穂信の儚い羊たちの祝宴を読みました。

 優雅な読書サークル「バベルの会」にリンクして起こる、邪悪な5つの事件。
 恐るべき真相はラストの1行に。衝撃の暗黒ミステリ。

と、ありますが、それぞれが短編で何となく繋がっているだけです。
そしてラスト1行は誇張しすぎかと思います。残りわずかで真相が
明らかになるのは確かですが、ここまでハードル上げなくても、と感じます。

とは言え、それぞれの作品はどれも好みです。
特にStory Sellerにも収録されている「玉野五十鈴の誉れ」。
これ素晴らしいですね。個人的には大好きです。

収録作品は以下の5つ
・身内に不幸がありまして
・北の館の住人
・山荘秘聞
・玉野五十鈴の誉れ
・儚い羊たちの晩餐
 
以下ネタバレを含む感想です。
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犯人は秘かに笑う その2 / 赤川次郎、米澤穂信他

2011年08月02日 16:45

犯人は秘かに笑うを読み終えました。
ちょっと時間をかけて読んだので感想等は省略。

天藤真 「親友記」
 世にも奇妙な物語で出てきそうな話でした。
 親友同士、交換、でも実は・・・という人間不信になりそうなお話。

結城昌治 「喘息療法」
 これも立場は変わりますが、親友記と似たニュアンスの作品。
 短いですが見事にオチも付いていて読みやすいです。

樹下太郎 「推理師六段」
 落語のネタの様な話で短くてスッキリしてますが、
 オチがちょっと弱かったような。

小泉喜美子 「万引き女のセレナーデ」
 これはなかなか面白かったです。が、感想と言われると
 何とも書きにくい。

赤川次郎 「駆け落ちは死体とともに」
 十年以上前に読んだ「夜」以来となる赤川次郎。
 やはり読みやすいですね。最終的に落ち着いたところも
 暖かみがあってよかったです。
 
阿刀田高 「お望み通りの死体」
 直接的ではないものの、怖い話をさらっと描写。
 
清水義範 「茶色い部屋の謎」
 印刷ミスもありましたが、これの最後が分からず。
 気になります・・・

若竹七海 「あなただけを見つめる」
 最後の姉の心境が切ないですね。
 そして捉え方によって変わってくるものだなと。

米澤穂信 「Do you love me?」
 幽霊とそれが見える人のお話。
 殺された理由が知りたいという、恨みの少ない幽霊と
 強気な女性のコントの様な謎解き話。

読みやすい文章の人を発見できたのでそれぞれ作品を
探してみようかと思います。
次は東野圭吾の「さまよう刃」が待っています。その次は米澤さんの
「儚い羊たちの祝宴」

インシテミル 再読 / 米澤穂信

2011年06月14日 17:07

米澤さんのインシテミルを再読してみました。

 「ある人文科学的実験の被験者」になり、7日24時間監視付きで
 隔離生活するだけで時給11万2000円がもらえるという募集に釣られ、
 何も知らずに〈暗鬼館〉に集った、年齢も性別も様々な12人の男女。
 彼らに知らされた実験の内容とは、より多くの報酬を巡って参加者同士が
 殺し合う殺人ゲームだった。

 
原作→映画→原作という順に触れた為、如何に映画が
元を活かしきれていないかを再認識。最近見たDVDで
インシテミルの映画予告がありましたが、予告だけ見ても
全く面白そうに見えませんでした。藤原竜也の藤原竜也っぷりが
見て取れましたが。。。

前回読んだ時にクローズドサークル系の本を
読んでみようと思ったのにすっかり忘れていました。

 アガサ・クリスティ そして誰もいなくなった
 綾辻行人 十角館の殺人
 三津田信三 シェルター 終末の殺人
 東野圭吾 仮面山荘殺人事件
 吉村達也 トリック狂殺人事件
 
アガサ~のはタイトルがネタバレの様な気もしますが大丈夫でしょうか。
一気に読むと飽きそうな気もしますけどどれか読んでみようかと思います。

ネタバレと言えばドラゴンボールのアニメって酷いですね。
悟飯がゼットソードを抜きに行くという予告でそのタイトルが
ゼットソード抜けた~みたいな感じでした。アレはヒドい。

Story Seller 3を読んだ

2011年05月30日 12:40

新潮社による7人の著者による短編集の3作目、
Story Seller 3を読み終えました。
この企画はこれで終わりの様で、Fantasy Sellerと
趣旨を変えて次の本が出るようです。

△:沢木耕太郎 / 男派と女派 ポーカー・フェース
 男と女、どちらから学んできたかということについて。
 靴磨きのおばあちゃんと寿司職人の親父さん。
 特に感銘は受けなかったけど読み物としてはそこそこ面白い。

○:近藤史恵 / ゴールよりももっと遠く
 ストーリーセラー1~3を通してロードレースという
 同じ題材を扱い、1と2では現役選手、3では引退後に
 思い出話といった内容となっている。

◎:湊かなえ / 楽園
 話としては相当悲しい話ではありますが、この設定すごいですね。
 完璧主義者の母親による仕打ちが恐ろしいものです。
 トンガで出会う子供の母親も酷いもので腹が立ちます。

△:有川浩 / 作家的一週間
 作家の1週間をおもしろおかしく描いたもの。
 担当とのやりとりや、短編の依頼をされて題材を探して
 書き終えるまで。内容的には普通でしたが、こんな感じの
 切り口は面白かったです。

○:米澤穂信 / 満願
 米澤さんらしい人間の怖さが素晴らしいです。
 達磨に背を向かせたものの、わざと掛け軸は避けなかったという
 計算高い計画。
 
×:佐藤友哉 / 555のコッペン
 3作を通じて全く馴染めなかった。主人公の語り口調が
 中学生みたいで読んでいるこっちが恥ずかしい。
 毎度毎度事件に巻き込まれ、探偵赤井が登場。
 むしろこの探偵が事件を仕向けてるんじゃないのか?という
 程不自然な登場。今回も土江田の過去は明らかにされず、
 警察が必要以上に絡んでいる描写のみ。
 過去に罪を犯したものの、更正させ、社会に復帰させたが
 その後の様子を見ているというもので、それが何?という位
 今回のなすりつけ方は酷かった。

○:さだまさし / 片恋
 最初はただのマスコミ批判かと思いましたが、
 後半ガラッと変わってそこからは面白くなりました。
 現実にあった池田小の事件だったり、秋葉原の通り魔事件を
 題材にしており、この為に取材もしたのかな?という程
 後者は記者目線の描写がしっかり書かれていました。
 でもオチは酷かった。ストーカーに同情して泣くなんてことが
 あり得るのでしょうか。その家族も人の話を全く聞かずに
 酷い一家ではある。一方通行過ぎる。

Story Seller〈3〉 (新潮文庫)


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