2011年05月18日 15:50
2011年04月13日 15:39
何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。
しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。
この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。
犬捜しをするのだ。それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、
失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか
微妙にクロスして―いったいこの事件の全体像は?犬捜し専門(希望)、
二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。

実は米澤さんの本を買うにあたって、一番興味をそそられなかったのが
この本でした。上のあらすじを読んでもどうもぱっとせず。
読む前は二つの依頼が交差して一つに繋がるとかありがちだと
思っていましたし、犬探し専門の調査事務所って何?という
感じでしたが、思いの外面白かったです。
以下ネタバレを含む感想。
2011年04月12日 11:48
内容はものすごくつらいものなのですが、サラサラ読めます。
恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、
そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、
気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、
存在しないはずの「姉」に出迎えられた。
どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。
と、パラレルワールド系の良くある話なのかもしれませんが、
主人公がいる世界といない世界の差が、本人の存在によって
全く変わってしまっているというもの。
オチの鋭さが絶妙です。どん底へ突き落としてくれます。

今は米澤さんの「犬はどこだ」をもう少しで読み終える所です。
そろそろ文庫本の未読作品も少なくなってきたので新しい作家さんを
開拓しなければいけません。Story Sellerで読んだ
有川浩、道尾秀介、本多孝好さん辺りで探してみようかな。
以下、ネタバレを含む感想。
2011年03月19日 02:05
米澤穂信の「さよなら妖精」を読んでみました。
なんとなく古典部のホータローと千反田えるのような立ち位置の
守屋と大刀洗。そこにユーゴスラビアから来たマーヤ。
一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、
謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街に
やって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。
そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。
覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、
『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。
謎を解く鍵は記憶のなかに――。
恥ずかしながらユーゴスラヴィアが2006年に完全消滅していたことすらも知らなかった。
スロベニア、セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、
モンテネグロ、マケドニアの6つからなる共和国だったそうです。
それぞれの国の名前は聞いたことありましたが、紛争によってそれぞれ
独立していったとのこと。
サッカー好きな人は詳しかったりするかもしれませんね。

以下ネタバレを含む感想。
2011年01月31日 01:55
読み終えました。米澤作品は「ボトルネック」「インシテミル」
古典部シリーズ3作に続いて6冊目。
今回は短編という事ですが、入学直後から約1年間の
時系列で繋がっており、短編でありながらも続いていました。
氷菓や愚者の~、クドリャフカ~、に出て来たキャラも出て来ており、
シリーズとしての関連は結構深いです。

神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、
摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち
古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、
古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集
・やるべきことなら手短に
・大罪を犯す
・正体見たり
・心あたりのある者は
・あきましておめでとう
・手作りチョコレート事件
・遠回りする雛
の7編が書かれています。
以下ネタバレを含む感想です。
2010年12月23日 03:33
amazonを覗いたら伊坂幸太郎のゴールデンスランバーが文庫化されていた。
先月発売だったらしい。砂漠の時も気付いたら発売されてたけど
持ち運びできるサイズで出てくれるのはうれしい。
今は村上龍のコインロッカー・ベイビーズを購読中。
表現が荒かったり、情景説明時の文章が個人的にあまり合いませんが、
ストーリー的には面白い。上二人の文と違ってすんなり頭に入って
来なかったり、登場人物への感情移入が全くありませんが、
こういった本もいいですね。



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TWENTY FOUR ファイナルシーズンのDVDって今日発売だったのか。
例年年末には見ていた気がしたけどシーズン7が早かっただけかな。
ジャック・バウアーは最後どうなるのでしょうか。
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2010年12月13日 16:59
氷菓、愚者のエンドロールに続く今作は文化祭の「カンヤ祭」が舞台。
待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。
手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、
学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。盗まれたものは碁石、
タロットカード、水鉄砲―。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!
目指すは文集の完売だ!!盛り上がる仲間たちに後押しされて、
奉太郎は事件の謎に挑むはめに…。大人気“古典部”シリーズ第3弾。
とこんなあらすじです。
古典部の4人の関係が良い感じになってきていますね。
信頼関係というか、役割分担もしっかりしていて個性も活きています。
遠まわりする雛、ふたりの距離の概算という第4、5弾もあるそうですが
5弾はまだ文庫化されておらず。
現在村上龍のコインロッカー・ベイビーズを読み始めたので
これを読み終わったら第4弾を購入予定。

