2012年05月21日 17:21
2012年04月06日 12:59
短編ですが、同じ登場人物で時系列になっているため、
非常に読みやすくて面白かったです。
あらすじ
深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。忍び込みのプロ・真壁修一は
侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた―。直後に逮捕された真壁は、二年後、
刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。だが、夫婦は離婚、
事件は何も起こっていなかった。思い過ごしだったのか?
母に焼き殺された弟の無念を重ね、
真壁は女の行方を執拗に追った…。(「消息」より)
脳内に死んでしまった双子の弟が住み着き、会話するというファンタジー。
これを受け入れられない人には厳しいと思いますが、自分は特に気にならず。
終盤、タイトルの意味が明かされますが、なるほどといった感じです。
消息
刻印
抱擁
業火
使徒
遺言
行方
使徒はちょっと良いお話です。
読んでから時間が経ってしまったので感想は省略。
これを読み終わってすぐ東野圭吾の「変身」も読みました。
種類は違いますが、人格という区別で似てるかと思って読み返したのですが、
やはり方向性は全く違うものでしたね。どちらも楽しめましたが。
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久しぶりに米澤穂信の文庫版が発売されるようで嬉しいです。
4月20日「追想五断章」が発売予定。
2012年03月28日 12:51
タイトルから飛行機内で起こる事件なのかと思いましたが
そういうことではありませんでした。
短編と言うこともあり、軽く読めます。が、内容も薄いので
それなりに暇つぶしの出来る本といった感じでしょうか。
あらすじ
新日本航空の花のスチュワーデス、通称・エー子とビー子。
同期入社でルームメイトという誰もが知る仲よしコンビ。容姿と性格には
かなり差がある凸凹コンビではあるけれど…。この二人が奇妙な事件に遭遇する。
昼間、乗務中にお世話した男の妻が、自動ロックのホテルの室内で殺害されたのだ。
雲をつかむような難事件の謎に挑む二人の推理はいかに?
ステイの夜は殺人の夜
忘れ物に御注意ください
お見合いシートのシンデレラ
旅は道連れミステリアス
とても大事な落し物
マボロシの乗客
狙われたエー子
以下ネタバレを含む感想を少しだけ。
2012年03月13日 16:34
読みました。長編は疲れるので短編を選んでみました。
俺は同僚の片岡のデートのために一晩部屋を貸してあげた。
その後、そのことを片岡から聞いた2人の同僚、本田と中山にも
部屋を貸すことになってしまう。3カ月後のある日、いつものように、
車から部屋に戻ると、見知らぬ女が寝ていて…。(「寝ていた女」)
あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに―。
綾辻行人のどんどん橋~を読んだ直後の為、犯人当ての要領で
読んでいたら後から事実が発覚して犯人が割れるというものだったので
ちょっと違和感がありました。犯人の目星は付きますが、理由までは分かりません。
今回はネタバレなどなしでちょっとだけ感想を。
寝ていた女
もう一度コールしてくれ
死んだら働けない
甘いはずなのに
結婚報告
灯台にて
コスタリカの雨は冷たい
この中では灯台にてが一番面白かったですかね。
甘いはずなのにも面白かったです。話は悲しいものですが。
コスタリカの~も面白いのですが、解明部分が何とも
説明がちになっていてせっかく面白い題材だったのに
もう少し何とかなったのではないかなと思ってしまいました。
さらっと読めるので良い本だと思います。
2012年03月08日 00:50
綾辻さんの作品は「十角館の殺人」以来2冊目でしたが、
こちらはちょっと質の違う小説でした。
あらすじ
ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる一筋縄では解けない難事件の数々。
崩落した〔どんどん橋〕の向こう側で、殺しはいかにして行われたのか?
表題作「どんどん橋、落ちた」や、明るく平和なはずの“あの一家”に不幸が訪れ、
悲劇的な結末に言葉を失う「伊園家の崩壊」など、5つの超難問“犯人当て”作品集。
収録作品
どんどん橋、落ちた
ぼうぼう森、燃えた
フェラーリは見ていた
伊園家の崩壊
意外な犯人
通常の小説とは異なり、犯人当てゲーム的なこの本。
以下ネタバレ含む感想です。
2012年01月18日 12:23
横山秀夫氏の「ルパンの消息」を読みました。
あらすじ
十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。
警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。
捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である
三億円事件までもが絡んでくるのだった。
時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。
時効まで24時間なのにここまで動くのか、という事は置いておき、
徐々に明らかになっていく感じは面白いです。が、やはり、
この設定は無理に1日じゃなくてもよかったんじゃ・・・と
思えてしまいますが。
喜多芳夫(きたよしお)という小日向文世が演じていた喜多善男と
文字違いということで勝手に懐かしさと共に読みましたが、
竜見の台詞がどうも気持ち悪い。時々お姉言葉の不良とか
ますます気持ち悪かったです。
雰囲気は第三の時効に近いでしょうかね。
あちらは7日間だったと思いますが、そちらの方が現実味があります。
以下ネタバレを含む感想。