2011年04月13日 15:39
何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。
しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。
この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。
犬捜しをするのだ。それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、
失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか
微妙にクロスして―いったいこの事件の全体像は?犬捜し専門(希望)、
二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。

実は米澤さんの本を買うにあたって、一番興味をそそられなかったのが
この本でした。上のあらすじを読んでもどうもぱっとせず。
読む前は二つの依頼が交差して一つに繋がるとかありがちだと
思っていましたし、犬探し専門の調査事務所って何?という
感じでしたが、思いの外面白かったです。
以下ネタバレを含む感想。