殺戮にいたる病 / 我孫子武丸

2011年09月02日 12:18

我孫子武丸の殺戮にいたる病を読んでみました。

 永遠の愛をつかみたいと男は願った――
 東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。
 犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。
 冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、
 とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

 
結構グロテスクな表現が多く、人を選ぶかもしれませんが、見事に騙されました。
直前に読んだ本が東野圭吾の「さまよう刃」だった為、視点が被害者から
加害者に変わり、同じ様な出来事でもこうも印象が変わるものかと思いました。

以下ネタバレを含む感想。
冒頭で犯人は蒲生稔、樋口と蒲生母が生きている事も明記されていたので
最後はかおるがやはり、、、と思っていましたが騙されました。

蒲生母が息子を殺人犯だと疑い始めたという所から本編が
始まっていますが、息子=稔とは書かれていないのですね。
説明不足という方もいるようですが、うまいミスリードで
いいのではないでしょうか。

ラストのホテル突入で殺されてしまった人も二重の引っかかりがあって
お見事でした。稔=息子と思い込んでいるため、遺体は息子じゃないはず。
しかし遺体を確認した母親は息子です、と頷く。

ここで「?」となって何度も読み返してしまいましたが、
読み進めていくと謎は解明。稔は息子ではなく夫でした。

息子が父親の異変に気付き、庭に埋めた物やビデオを発見。
父親の後を追うようになる。その気配に気付いた母親が息子が
犯人だと誤認。おいかけっこがはじまる。

最後に稔は4人の共通点を見つけ、その原点が自分、そして
自分の母親にあることを発見。そして自宅で。。。
と、とても気持ちの悪い話でありますが、よくできた叙述トリックでした。
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コメント

  1. KG | URL | -

    さすが我孫子さんですね~
    小説は読んだことないですが、かまいたちの夜は全部やってるのでvitaで出る新作も期待できそうですo(^-^)o

  2. 31Iscream | URL | gZ7cPoAA

    > KGさん

    本を読んだ後にかまいたちの夜のシナリオ担当していることを知りました。
    あれだけファンのついたゲームなのでやはり読みやすいというか
    入り込みやすいのでしょうかね。他の本も読んでみたいと思いました。

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