真相 / 横山秀夫

2011年12月06日 14:54

横山秀夫の短編集「真相」を読みました。
今回は警察関連の話ではなく、いろんな立場の弱ったおっさんの話。

 犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。
 息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、
 選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、
 事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。
 人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。

 真相
 18番ホール
 不眠
 花輪の海
 他人の家
 

読み終えたのが1週間くらい前なので、ほぼ忘れてしまっていますが
ネタバレを含む感想。
真相
 いろんな問題はあるにしても妹がひどい。
 母がグルでなくてよかった。

18番ホール
 これは始まり方も終わり方も面白かった。
 何としても18番ホールを動かさなければいけない事情は
 分かるけども、何も選挙結果待たずに行動起こすことはないと思う。
 焦りから来る結果というのもあるので、そこにケチつけては
 いけないのだろうけども。

不眠
 主人公の立場が辛い。お金を稼ぐために睡眠に関する
 臨床実験のバイトをするおっさん。
 が、もう一つの家族もなかなか辛い。
 身代わりってばれずに出来るものなのだろうか。

花輪の海
 何となく「出口のない海」を連想させる設定。
 軍隊と部活では違うけど逃げ出せないきつい訓練は読んでいても
 辛さが伝わってくる。
 
他人の家
 オブラートに包まずに説明してしまうと、
 殺人者が殺人者に自分の大切なモノを守らせる為に
 あれやこれやと手を尽くすという話なのに、途中までは
 再チャンスを与えてくれるいい話という展開。
 これはオチへの流れが最高だった。

不幸なおっさん達がリアルに書かれています。
関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://31iscream.blog2.fc2.com/tb.php/1134-e6aeb531
    この記事へのトラックバック


    New