2011年01月14日 12:17
ようやく読み終えました。今まで読んだ伊坂幸太郎や米澤穂信らと違い、
笑える要素がなく、重くて暗い内容だった為か、なかなか読み進めることが
出来ませんでした。
どちらかというと下巻の方がスピード感があって読みやすかったです。
上巻あらすじ
コインロッカーを胎内としてこの世に生まれ出たキクとハシ。
罪の子ふたりの心に渦まく愛と憎悪。廃墟と化した東京の上空に、華やかなステージに、
そして南海の暗い海底に強烈な破壊のエネルギーがほとばしる。
巨大な鰐を飼う美少女アネモネの願いは?鮮烈なイメージで織りなす近未来小説の大きな序章。
下巻あらすじ
謎を求めて舞台は南海の暗い海底に移る。破壊の意志を持つというダチュラの凶々しき響き。
果してダチュラとは何か?そして、巨大な暗黒のエネルギーがもたらすものは?
現代文学の記念碑的作品の鮮烈な終章。


以下ネタバレを含む感想
ハシは大人しめだったころから終末の二人が想像できなかった。
もしかして善と悪で対決するのかと思いきや、最終的には
二人とも悪だったりするし、ダチュラを手にしたキクと、
それによって求めていた「心臓の音」を見つけ、新しい歌を
発見するハシ。
直接会ってはいないけど、二人の繋がりがものすごく深い。
歌手として成功し、全てを手に入れその後堕落したハシ。
産みの親を殺し、刑務所に入りながらも、周りと良い関係を作ったり、
アネモネという理解者を得たキク。
一時はハシの方が良い生活をしていましたが、トータルで考えると
キクの方が幸せな生き方をしているかもしれませんね。
表現は暴力的でグロテスクな部分もありますが、トータル的に見れば
面白かったです。
破壊=生きること
今は伊坂さんのゴールデンスランバーを読み始めました。
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