犬はどこだ / 米澤穂信

2011年04月13日 15:39

米澤さんの「犬はどこだ」を読み終えました。

 何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。
 しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。
 この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。
 犬捜しをするのだ。それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、
 失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか
 微妙にクロスして―いったいこの事件の全体像は?犬捜し専門(希望)、
 二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。

 犬はどこだ (創元推理文庫)
実は米澤さんの本を買うにあたって、一番興味をそそられなかったのが
この本でした。上のあらすじを読んでもどうもぱっとせず。
読む前は二つの依頼が交差して一つに繋がるとかありがちだと
思っていましたし、犬探し専門の調査事務所って何?という
感じでしたが、思いの外面白かったです。

以下ネタバレを含む感想。
読み終えていろんな伏線をきちんと回収しているな~と実感。
特に「鎌手」は素晴らしかったですね。

失踪した桐子を探す最初の手がかりである友人への
接触方法が何ともご都合主義でしたが、まぁ仕方ないですよね。
ネットのログを探してくれる協力者もいたりと、そういうのは
突っ込んでもあまり意味がないので置いておきますが、
桐子も螳螂も頭良すぎます。

ちょっと高レベルの罠の張り方と追跡方法でしたが、
さすがに読んでる時に気付きませんでした。

ハンぺーを待ち伏せしてきた人物や、会社の同僚と言って来た人が
怪しいのかな?と思いましたが、そう簡単ではありませんでした。

主人公の紺屋よりもキャラが濃いハンぺーも良い働きをしています。

そしてオチの付け方も米澤さんらしさが出ています。
スッキリしたようなしないような。読み手にとっても
本の中の人達に取っても。

まぁハンぺーだけは報酬も貰えてハッピーなんだろうなと
想像できるところもまた良いですね。
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